◆文字と言葉そのものについて考える
文字を通して知識を身につけるのではなく、文字自体に注目することも大切だとおもった。
トラークルもユンガーも、日本語・英語でこれまで読んできたが、非常におもしろい著者である。
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白い池の向こうへ、野生の
鳥たちが飛び去っていった。
夕暮れ、ぼくたちの星星からは、ひとすじの氷のような風が吹いてくる。
ぼくたちの墓場のうえに
うち砕かれた夜の額がかがみこむ。
槲(かしわ)の大木のしたで、ぼくたちは銀色の小舟にのってゆらめいている。
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ヨーロッパは二度の世界大戦をひきおこした。いまこそ、領土、権利、新秩序の調和した、帝国がつくられねばならない。キリスト教会の復権は不可欠である、なぜなら人びとは常に何かを「信じようとしている」からだ。ニヒリズム、機械技術との戦い。
「一人一人がとくに理解しなければならないことは、平和が疲労から生じることはありえないということ、これである。恐れもまた戦争とその継続とに寄与してしまう」。
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「幸福な人に時計はうたない」。
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時間を持つことは、空間を持つことより重要である。空間と権力と金は、時間が与えられないならば、手かせ足かせの桎梏である。自由は時間の中に潜んでいる――結局のところ、個々人は、時間の使い方の弁明を自分自身に対して行わなければならない。時間こそ、彼の財産である。
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自己教育について。弱い身体で生まれても、かなりの程度の健康体にまでなることができる。同じように学問についても……それよりもはるかに難しいのは、まったく腐敗しきった状態の中でほんのわずかでもモラルにおいて進歩することである。ここでは物事が根底に触れる。
◆再挑戦
アンナ・カヴァンという小説家は、以前『氷』を投げ出した記憶があるが、別の本があったのでもう一度チャレンジしようとおもった。