うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

『アフガニスタン・ペーパーズ』を読みながら ~嘘つきを嘘つきと指さすことが大事

 ◆アフガン戦争は最初から失敗していた

 ワシントン・ポストが、米政府にもみ消された内部調査資料をもとに出版したアフガニスタン・ペーパーズ』を読んでいる。

 

 2001年以降、ブッシュ政権オバマ政権が一貫してアフガニスタン戦争について国民を騙していた経緯が語られている。

 アフガニスタン戦争は、2002年には目的を見失い、泥沼化していた。現場部隊や駐在外交官、監査などから、何度も「アフガン戦争は失敗しつつある」という報告を受けていたにも関わらず、米政府首脳や軍首脳はこうした報告をもみ消し、楽天的な言葉を国民に発し続けていた。

 

 イラク戦争と同じく、アフガニスタン戦争も結果的に大失敗しているが、それは当時から報道やジャーナリズムによって暴露されていた。

 改めて公文書を公開させ、政府による偽情報を指摘することは非常に大事である。 

 間違っていることを間違っているとまっすぐにいえることが大事である。

 

 

 ◆英知を結集した米軍の使われ方

 自〇隊で十数年働き、米軍に派遣され数年間勤務した人間としては、非常に複雑な感情である。

 米軍は国の優秀な若者を集めて、かれらが心置きなく任務に取り組めるように業務・福利厚生など多岐にわたって知恵を使っている。基地の外で人種差別が横行している中、米軍は一貫して黒人・ヒスパニック・アジア人などのマイノリティを公平に扱う政策を推進してきた。

 業務の無駄を省き、いかに効率的に目的を達成するかに常に注力している。

 こうした米軍の方策を見て、ムダとウソと役所仕事で構成された自〇隊出身のわたしは常に感心してきた。

 

 ただ一方で、アフガンやイラクに派遣された軍人の多くは、複雑な心境を語っていた。自分たちの取り組みが薄々無意味・効果薄であることを語る人もいた。

 

 同じ部隊にいた軍人は、アフガン兵を教育するために派遣されたが、アフガン兵はすぐにいなくなり、また米軍が供与した兵器や備品は次々と盗まれ、売り飛ばされていた、という話をしてくれた。

 

 世界で最も強力な軍隊が、立て続けに戦争に失敗し、さらに国民を欺いて税金や人命を浪費していたというのは非常に残念なことである。