うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『モンゴル帝国の興亡』杉山正明 その1 ――モンゴル帝国の入門

モンゴル帝国の成立から解体までをたどる。従来のペルシア語史料・中国語史料のみにとらわれず、世界史的な視野からモンゴルを再認識するのが特徴である。 読みやすいが、帝国成立後の内紛過程は複雑である。 モンゴルだけでなく、元朝、明朝、清朝ともに、…

『SleepWalkers』を読んで

オーストリア=ハンガリー帝国等に興味を持ったので、まずは新書で調べる必要があることを認識した。 ハプスブルク帝国 (講談社現代新書) 作者:岩崎周一 発売日: 2017/08/25 メディア: Kindle版 ついでに以下の本も買った。 傭兵の二千年史 (講談社現代新書)…

固定記事 ◆図書案内

◆随時更新中 本ブログに保管されている本メモ・感想文のリストです。 現在、以下のリストから漏れている本もあります。 ※ 壊れている記事があるので修正中 図書案内:日本と歴史 - うちゅうてきなとりで 図書案内:戦争と軍 - うちゅうてきなとりで 図書案内…

『大元帥・昭和天皇』山田朗 その2 ――最高指揮官の行動をたどる

3 アジア太平洋戦争における天皇の戦争指導 天皇が、対英米戦争への躊躇から、容認へと転換した理由について考える。 海軍……「ジリ貧論」(アメリカから石油禁輸されたら数か月以内に開戦すべし)、勝利の可能性は不明、覚束ないとの永野総長回答 杉山総長…

『大元帥・昭和天皇』山田朗 その1 ――最高指揮官の行動をたどる

――本書は、大元帥としての昭和天皇の軍務と戦争関与の実態を、可能な限り具体的に明らかにしようとしたものである。 ja.wikipedia.org ◆所見 天皇は何も知らなかった説、常に戦争に反対していた説が、資料(側近、軍部、天皇自身の発言録)によって明確に否…

最近観たNetflixのカタルーニャ番組

www.netflix.com カタルーニャ独立運動を題材に作られたドキュメンタリーです。 ja.wikipedia.org スペインはまだ行ったことがないので行きたくなりました。 ぽつぽつと本は読んでいましたが、あらためて調査しようと思い古本を買いました。 物語 カタルーニ…

noteを始めました

コンテンツ配信サイト、noteで文章の配信を始めました。 note.com noteでは、純粋制作物をメインに公開していく予定です。 本ブログは引き続き図書メモをアップロードしていきます。 その他のコンテンツ www.youtube.com twitter.com www.twitch.tv plicy.net

『流転の王妃の昭和史』愛新覚羅浩 ――血統がいい人の話

愛新覚羅溥傑(溥儀の弟)と政略結婚させられた嵯峨侯爵家出身者の自伝。 著者は終戦で夫の溥傑と離別したあと、周恩来の取り計らいで中国に戻り夫と再会、その後北京で生活した。 ja.wikipedia.org ja.wikipedia.org ◆所見 嵯峨家はもともと正親町三条と名…

フィクションにふたたび挑戦する

◆つぶやき 長らく読めなくなっていた小説をまた読もうとおもっていくつか買いました。 元々、中高生のときは小説ばかり読んでいたのですが、近年はほとんど通読することができなくなっていました。 読んでいる間に作り物感を察してやめるか、時間がもったい…

『権力と支配』マックス・ヴェーバー その2 ――権力を考える古典

8 合議制と権力分立 支配は伝統的にあるいは合理的に制限されることがある。 ・封建制 ・官僚制 ・合議制 合議制原理を最高決定機関に適用することで、支配を弱体化しようとする作用がある。 ――合議制は、――単一支配的な棄却合議制の事例をのぞき――精確かつ…

『権力と支配』マックス・ヴェーバー その1 ――権力を考える古典

◆メモ 歴史上の政治権力に関するデータを集め、定義として一般化しているため、理解が難しい箇所が多い。 しかし重要なのは、ヴェーバーによる民主制や官僚制の分析である。ヴェーバーが描く民主制や官僚制は、きれいごとの定義ではなく、歴史上の現実である…

一様でない国とは(米議会突入ニュースを見て)

◆米議会突入ニュースを見て www.itv.com SNSで連絡をとっている知り合いがシェアしていた画像です。駐在していた場所の関係(民主党州)なのか、わたしがアジア人だからなのか、滞在中もほとんどトランプ支持者に対面で会う機会がありませんでした。 記憶に…

年越しの本

◆内村鑑三と総理大臣の演説 『代表的日本人』の西郷隆盛チャプターにおいて、ペリー来航は、西洋文明をもたらした輝かしいものと解釈されている。 ――私は、アメリカ合衆国のマシュー・カルブレイス・ペリー提督こそ、世界の生んだ偉大な人類の友であると考え…

2021年の勉強系 IT関係と外国語

◆外国語 外国語を勉強するといいながらまだ手を付けていないので今年こそ集中したいと思います。 ・ロシア語 ・韓国語 ロシアやロシア語圏に旅行に行けるようになるのはまだ先になりますが、その間に勉強してロシア系のニュースサイト(国営、非政府系)を直…