2018-01-25 中二階の窓から とりでポエム 僧侶が鐘を鳴らした。 緑の草のすきまから、 虫が飛び出し、藪のなかにいる 小型の猫が声をだした かれらは、中二階の窓にひたいを 押しつけて、頭上をにらみつける。 僧侶たちの、黒い装備がはためき、 ひげと帽子にはさまれた 顔から、ぶどうのにおいが放射した。 土を掘り、骨の積層の さらに奥までもぐった位置に、 かれらはぶどう酒の泉をつくる。