次のとおりわたしは教わった、かれが、太陽光線のつくる
白い束、焼けただれたカーテンと、断熱材の壁の表皮をたばねる
総経理になると、さまざまなどうぶつの
うごきをまかされた
朝、おきると自分のからだは
これまでにかれに対してあびせられた
高慢なことばを、鋳型に入れて、紫と青のまだら色の
土偶のすがた、かれは土偶の特性を帯びた
赤土のふとんから出て、次のものに囲まれている
のを発見した
太陽の模型、さわると、光の粒子が菌糸のように指に
まとわりついて、はなれなくなる、また、伝統的な容器
どんな人ももっているはずだが、中世の銅貨のかたちをしたもの
円をつくり、中心に正方形の深い穴があった
時間あたりの脳みそを、吸いだす、小型の
注射器で抽出した
老化するにともなって、頭部は中身が減っていくとおもう
さいごに、すべての脳みその、あたたかい湯気が抜けて
すすのある建造物の屋上、コンクリート辺のタイルのすき間に
深緑のコケが生えて、やわらかい感触がする、
柵の先を見たところ、白いもやの層があった、その下に
かれのすむ都が広がり、垂直に
突き刺す線が、まばらな間隔で、あれ、
これは清掃工場か、または、信心深い
僧侶が焼身自殺をするための
柱頭かもしれない
忘れたものごと
子供の幽霊が、音のない静かなろうかをとおりすぎる
もともと生きたことがなく、今後も絵模様の内部にしか
姿を示さないもの、黒い髪が、さわり心地がよさそうだとおもう