うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

『チリの地震』をまた買った

 ハインリヒ・フォン・クライストの本『チリの地震』が読みたくなったが手元になかったので買った。

 

 

 あらすじは細かく覚えていないが、大地震でパニックになった民衆が扇動され、まったく関係ない主人公とその子供がなぶり殺しになるというネガティブな話である。

 

 最初に読んだのは学校でドイツ文学の授業をとっていたときで、他にもビューヒナー『レンツ』など、不穏な本を読んで非常に面白いと感じた。

 

 いま日記を検索すると2010年に再度『チリの地震』を買った記録があるが、読んだメモがどこにも残っていない。

 〇〇隊員として集団生活をしていたためメモを保存しわすれた可能性が高い(当時、毎週末ネットカフェにこもってメモ帳を自分のメールアドレス宛に入力していた)。

 

 

 

 ◆無法者の系譜

 南北戦争中、カンザス準州ミズーリ州では、戦争を通じて凄惨なゲリラ戦が行われた。

 ミズーリ州は開戦後まもなく北軍に占領され、南軍はゲリラとなり抵抗した。カンザス準州には、北部・南部の双方からゲリラ部隊が現れ、主導を取ろうとした。

 奴隷制廃止主義者や北部派からなるJayHawkerと、南軍側に立つBushwhackerとが、相互に民間人虐殺、掠奪、放火などを繰り返した。

 特に有名なのはウィリアム・クァントリル(William Quantrill)と「ブラッディ」ビル・アンダーソン(William Anderson)で、両者とも本書ではサイコパスと判定されており、その周りにもヤンガー兄弟(Younger Brothers)やジェシー・ジェームズ(Jesse James)など、のちに世の中を荒らす無法者が集まっていた。

 

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