うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

またじとおもえば むらさめのそら

 ◆組織と文明について考える

 有名な組織論の本『学習する組織』で引用されていたバーバラ・タックマンの本。

 なぜ組織は硬直化し失敗するのかを学ぶことができるという。

 

 似た題材でこれもまだ未読なので買った。

 世界史系のベストセラーは日本語訳が高いものが多いと感じた。

Collapse: How Societies Choose to Fail or Succeed: Revised Edition

Collapse: How Societies Choose to Fail or Succeed: Revised Edition

  • 作者:Diamond, Jared
  • 発売日: 2011/01/04
  • メディア: ペーパーバック
 

 

 

 

 『学習する組織』で提示されている5つの原則は、わたしの解釈では以下のとおりである。

 本書には、具体的にこの方策を取れ、この制度を作れ、というような安易な小ネタは載っていない。しかし書かれていることは納得のいくものである。

 自〇隊において、バインダーを投げつけてきた上司、3時間直立不動で罵詈雑言を浴びせてきた上司、メンタルヘルス送りにした数を自慢してきた上司よりも、本書やコリン・パウエルネルソン・マンデラ、シュワルツコフの自伝のほうが参考になり、実際に役に立った。

 

・システム思考――物事の(表面的ではない)根本的な構造を理解する

・メンタル・モデル――既成概念や固定概念が、自身の行動を制限してしまう

・自己修養――学び続ける人間になる、また仲間をそのような人間にする

・共有ビジョン――共通のビジョンを持つチームを形成する

・チーム学習――個人が集まりチームとして相乗効果を発揮させる

 

 

 ◆大国の興亡

 AIの分野で中国はアメリカを抜いており、現在は米中が技術を競い合う状態となっている。

 本書は元マイクロソフト、グーグルに在籍していた有名なコンピュータ科学者の本である。

 

 なお、少し前に米軍指揮所のブリーフィングに通訳(という名目の助っ人)で参加したとき、米軍情報課の人間いわく「超音速技術でも中国は米国に対し優位に立っている」と報告していた。

 2国間の争いは古典的な軍拡競争に近くなってきたのではないかと考える。ただし中国はソ連と異なり、政治的な統制や言論弾圧を除くと、経済システムは日本よりも資本主義的という印象を受ける。

 

 無職戦闘員であっても、職場でどうやれば効率よく情報共有できるのか、他部署と連携できるのかを考えることがある。

 知識管理を勉強しようと本を買った。以下は古典だがこれまで読んでいなかった。

 

暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫)

暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫)

 

 

 

 ◆人びと

 ヘイトスピーチに関する本を読んでいて引用されていたので買った。

 宗教的原理主義やナチズム、民族主義運動、共産主義運動にのめりこんでいく心理を分析した本である。

 日本語訳は、『創造の方法学』で有名な高根正昭氏だが、価格が高騰しているので中古の原書を買った。

The True Believer: Thoughts on the Nature of Mass Movements (Perennial Classics)

The True Believer: Thoughts on the Nature of Mass Movements (Perennial Classics)

  • 作者:Hoffer, Eric
  • 発売日: 2002/09/03
  • メディア: ペーパーバック
 

 

 

 

 ◆ものの考え方を勉強する

 どうすれば物事を考えられるのか、自分の望む自由な状態を手に入れられるのかが課題である。

 

創造の方法学 (講談社現代新書)

創造の方法学 (講談社現代新書)