◆映画
最近Prime Videoで古い映画をよく観ている。
「大菩薩峠」
ダメ人間どころではない、悪い浪人が主人公である。映画は、話の筋が途中で途切れているような印象を受けるが、仲代達矢は記憶に焼き付いた。
仲代とは異なり、三船敏郎は人間のできた剣士だが、かれはわき役である。
この映画だけでとらえると、異常な戦闘員が大暴れする話である。これは原作を読むべきだと感じた。
「座頭市物語」
情けないことに北野武版(2003)しか観たことがなかった。殺陣は北野版のほうが今風だが、物語はこちらの元祖のほうがいい。仲良くなった座頭市と平手造酒とが、雇われ浪人の宿命から敵同士となって殺し合うシナリオに泣いた。
「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」
漫画原作だが、殺し屋をしつつ、柳生一族の追跡から逃げるという話の枠組みが面白い。
◆逆情報
「ディスインフォメーション」はソ連時代に作られた偽情報拡散工作用語、今でいえば「フェイクニュース」である。
ロシアの欧米選挙戦介入が問題になったが、具体的な行為を示すとすれば、SNSでの偽ニュース拡散、大量書き込み、御用メディアを利用した宣伝等である。
これは国家同士だけでなく、企業や政治団体、一般人のあいだで広く実践されている行為である。
情報戦は武器を使わずにおこなう作戦であり、ビラ投下や巡撫工作など、人間の歴史が始まって以来常に行われてきた。
怪文書バラマキや、ネット大量書き込み、週刊誌でのでっち上げ等、あまりにも身近で下品なので忘れがちだが、逆情報工作が組織的に行われた場合、適切に対応しなければ確実に相手が世論や世評をコントロールすることになる。
インターネットに敵の悪口を書き込むのは、銃で敵を殺すのとはまた別種の、道徳的に堕落した行為である。
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◆地域の勉強
今後調べたいのは、ウクライナ、フィンランド、イラン、グルジア、バルト三国などである。
亡命KGB将官スドプラトフの本を読んでいたところ、ロシア革命時代から第2次大戦前後にかけて、絶えずウクライナ民族主義者と戦ってきたことが書かれている。
ウクライナ独立主義者はソ連内外でテロや武装蜂起を計画し、一方KGBはスパイを送り込み、暗殺を繰り返してきた。ドイツや西側諸国は、こうした独立運動を支援し、ソ連にゆさぶりをかけ続けていた。
2010年代以降のウクライナ―ロシア紛争は、新たな現象ではなく、ただ超大国によって火種が抑え込まれてきたにすぎないことがわかる。
◆言葉
ロシア語を本格的に習得したいので、数年内に短期留学を考えているが、キルギスやベラルーシが安いとのことである。
ペルシア語やグルジア語、ウクライナ語にも興味があるが、まずはロシア語に専念すべきである。
現時点ではあいさつが言えるだけでスペルさえまともに覚えていない。
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