うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『法哲学』平野仁彦 編 その2 ――法とは何かを考える入門

4 法と正義の基本問題 法が実現すべき正義とは何か。どのような法秩序を形成していくのが望ましいか。 (1)公共的利益 公共の利益を増進するにあたり、功利主義とその批判を並べ、問題を検討する。 功利主義の問題点……個人の人格がなおざりにされる、少数…

『法哲学』平野仁彦 編 その1 ――法とは何かを考える入門

法とは何か、法はどのようなものであるべきか、等を研究するのが法哲学である。 本書は非常に広い範囲をカバーする教科書である。 *** 1 現代の法と正義 現代社会はグローバル化が進んでおり、法もまたその影響を受ける。 法哲学とは、法の基本的なあり方に…

買い物(柔道系、昔話、口承文芸、佐藤優の旅行本)

◆落語、昔話、口承文学 この間読んだ落語の本が面白かった。文学関係のライターが、口承文芸の1つという視点から落語を解説している。 落語の落ちとは、一般的な起承転結とは異質な、物語の構成や時空を超越した語り口であるという。 落語を聴いてみたけど…

『岸信介』原彬久 ――岸についてのまとまった説明

岸の功罪について考える。 ・戦前は国家統制、国家主義を推進し、関東軍とともに満洲国経営を主導した。また太平洋戦争時、指導者の1人だった。 ・一方的な駐軍協定だった安保条約を、保護的内容に改定しようと試みた。 ・その過程で強行採決等を行ったため…

『ハッカーと画家』はおもしろかった

プログラミング言語やハッカー(優れた開発者)に関する話題だけでなく、現代の子供社会、芸術一般に関する話もおもしろい。 経済システムに関する著者の考えは、いわゆる「リバタリアン」に分類されるものである。 ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者…

生き物の勉強

生き物のしくみについて勉強したいと思い、入門的な本をいくつか買いました。 生き物をめぐる4つの「なぜ」 (集英社新書) 作者:長谷川 眞理子 発売日: 2002/11/15 メディア: 新書 動物の生存戦略 行動から探る生き物の不思議 (放送大学叢書) 作者:長谷川 眞…