家の外などでメモや日記を書く際に、iPhoneで入力するのがこれまで不便だったので、キーボードを買った。
サイズはiPhoneSEより少し大きい程度である。少し使ってみたところ非常によかった。
iClever 折りたたみ式Bluetoothキーボード iPhone iPad Andriod 対応 ブラック シルバー IC-BK03
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◆無職戦闘員の散歩
先日ロッキー山脈周辺の州に散歩してきたので、いずれ日記をアップロードしたい。
いまだに東部・南部旅行のメモが滞っている状態なのでまずはそれからである。
◆『証言集 関東大震災の直後』
いま読んでいる本で印象に残った部分がたくさんあり、その一部を抜粋した。
―……自警団の中に落ち着いた青年と浮かれた青年と二色あることが目に付いてきた。疑似警察権をもてあそぶことに有頂天になって、歯の浮くような態度をとっているものがあった。
――その空き地に、東から西へ、ほとんど裸体にひとしい死骸が頭を北にしてならべてあった。数は二百五十ときいた。ひとつひとつ見てあるくと、喉を斬られて、気管と食道と2つの頸動脈が白々と見えているのがあった。うしろから首筋を斬られて、真っ白な肉がいくすじも、ざくろのようにいみわれているのがあった。首の落ちているのは一体だけだったが、無理にねじ切ったとみえて、肉と皮と筋がほつれていた。
俳優の千田是也は、震災直後に、朝鮮人と疑われて殺されかけた経験から、芸名を決めた。
――それにしても、私はやられずにすんだが、ちょっと怪しいというだけで、日本人も含めた罪のない人びとがいったい何人殺されたのだろう。
◆ラインホルド・ニーバーのメモ
民主主義の手続きには合理性や倫理が含まれているが、それでも強制力を撤廃することはできない。強制力や、力の脅威なしには社会集団の統合は存在しない。
人間の悲劇は、集団生活に対し個人の理想を適応させられないことにある。友愛を理解する個人が、集団の中に入るや否や自己利益だけを考えるようになり、権力の命じるままにどんな行為にも加担できてしまう。
国家の道徳はしばしば偽善と自己欺瞞に満ちている。
国家がもっとも強く個人を統合させるのは戦時である。第1次世界大戦中には、各国の知識人たちが、自らの理性や信仰心を無意識に捻じ曲げ、国粋主義を擁護した。かれらにとって「ドイツの戦いは、文明を守るための戦い」、「信仰を守るための戦い」だった。
アメリカがキューバ、フィリピン等を獲得するために引き起こした米西戦争正当化の例:
この戦争はキューバから悪党、黄熱病、マラリア、寄生虫を一掃し、征服される者をより健康的・衛生的にする。アメリカの普遍的価値は衛生(Sanitation)である。
当初独立を約束されていたフィリピンは、アメリカの占領下におかれた。フィリピン人は、アメリカ陸軍の「侵略者ではなく友人としてやってきた」という条約の下、虐殺された(米比戦争)。
虐殺の方法は、アメリカ人がインディアン・ジェノサイドで習得したものだった。
すべての帝国主義や侵略にはもっともらしい理由付けがなされてきた。
国家の利己主義的な力に対し、力でしか対抗できないとすれば、この暴力の連鎖は止められるだろうか。
国家の司法が特権によって歪められている現実を見れば、国家間の共同体(国際連盟等)が正しく機能する見込みはほぼない。
1807年、イギリスで教育基本法案が審議にかけられたとき、王立協会会長は「労働階級への教育は、かれらに自立心を植え付け、良き労働者としての適性を奪ってしまう」と反対した。
アメリカ南部の白人議員はより率直に、「わたしは、毎日わたしの靴を磨いている黒人が政治参加という崇高な使命に適するとは思わない」と述べた。
19世紀の歴史を検証すると、普通教育よりも普通選挙のほうが達成困難だったことがわかる。後者は特権だけでなく具体的な権力を新たな層に付与するからである。
教育は、持たざる者たちの武器であると同時に、支配者のプロパガンダでもあった。