うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

野生の木の法

動物機械と昆虫機械とのあいだには、

だれがいる。

柔らかい、指の関節で押すと弾力を得るような

外皮に覆われて、それで

その中にはだれがいる。

濃度が薄く、さむい。その晩、わたしは

戸を開けて庭に飛びだした。

茶色い土に、ステンドグラスのように突き刺さる

昔の人びとの墓。

そして

見て見ぬふり。月明かりをたよりに

死んだ胴体を掘りかえして取得する、一連の

カーキ色のかれらについては。

機械整備の指示がまだ残っており、よく聞け、

指さし、手を振り、指令が天体とともに

ふりかかっていく。