うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

電化製品を買った / やまとのくにの精神

 ◆イヤホン

 Bluetoothイヤホンを買って使っているが、バッテリーの持ちもよく非常に使いやすい。

 買ったときは確か50ドル前後だったが、毎日ジョギング時に使っているので十分元は取ったと考える。

 

 なお、ワイヤレスイヤホンのほとんどはリチウムバッテリーを搭載している。

 このため、本土からの空輸が必要なハワイでは、Amazonで売っている99パーセントのワイヤレスイヤホンは購入不可という惨状である。

 仕方ないのでベストバイ(家電量販店)で店頭に出ているものを選んだがとてもいい製品だった。

 

 

 ◆キーボード

  飛行機内や宿泊先で、読んでいる本のメモを書く際に役に立っている。

 スマホに本のメモを書く際、切れ切れの単語だけを入力すると、後で役に立たない。

 何が書いてあったか思い出すことは可能だが、これを文章にしてブログに投稿するのが手間になる。この現象のせいで、10冊前後の読書メモが使い物にならず後悔している。

 

 

 ◆Kindle Paperwhite

 安い本を読むのに重宝している。

 日本で数千円~1万円するペーパーバックも、電子書籍では数百円で買えることが多い。

 

Kindle for Android

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  • 発売日: 2020/02/04
  • メディア: アプリ
 

 

 

 ◆やまとのくにの精神

 久々に知り合いと連絡をとったところ、この人物のいる職場の当直は膨大な量の申し送り資料を掌握しなければならないという。

 この申し送りは、当直日誌の書き方……日付は「2/10」ではなく「10」と書く、「簿」の中の「点」をちゃんと書き入れる、等に数ページを割いている。

 なぜ手書きを採用しているかも不明だが、漢字の細かい点の有無をわざわざ行政文書化して申し送っているということで、部外者から見たら精神を病んだ指揮官ではないかと思うだろう。

 手書きを用いた細かい無数のルールが、おじいさんのマウンティング・ツールとなっている。この地雷原をうまく回避しないと、公開の場でつるし上げられてしまう。

 50歳を過ぎた子供や孫のいる人物が、未成年の兵隊たちの前で「こいつは仕事ができないから、みんなで指摘しないとだめだよね」などと侮辱を受ける。

 パワハラの訴えを避けるため、「ボケ、カス」などの直接的な言葉は巧妙に回避する。

 

 皆、指揮官に怒られないことだけを心配して、ひそひそと話し、顔色をうかがって仕事をしている。

 

 こういう人間の気まぐれに対していかに忖度するかが、出世の鍵となる。

 中には精神の安定を保つために(すなわち、メンタルダウンしないように)、自ら信者のように自己暗示をかけている人間もいる。この人はミーティング中にも指揮官のことば1つ1つにうなづき、「いいこといってるよね、さすが歴戦の船乗り」と爛々とした目で周囲に話しかける。

 

 何も生産的なことをしていない、「やってる感」と「ありがとう」だけを食べて生きている本土防衛組織の実情である。

 

 

 米軍が日本に上陸し、日本軍と対面したとき、そこにいたのは武士道精神を持った侍たちではなく、こそこそした陰鬱な官僚たちだったという。

 

征服者たちは、強固なきずなで結ばれた侍たちが、かれらを迎え撃つのを想像していたが、そこに見出したのは「ビザンチン風の、ひそひそとささやきあい、不和で分裂した人びとだった」。

 

 

 

 

 国軍を応援している人には申し訳ないが現状はこの社会のダメさを凝縮した組織であるということを確信している。

 自分もその中にいて何もできなかった人間として今後どうしたらいいか検討したい。