今読んでいる『Bloodlands』では、2人の独裁者のユートピア実現の場に供された国々の犠牲が淡々と書かれている。
ドイツ・ソ連によって最大の被害を被ったのは、緩衝地帯の国……ポーランド、ウクライナ、ベラルーシ、バルト三国、そして少数民族たち(ユダヤ人等)である。
荒唐無稽な計画と、ずさんな運用によって多数の人間が政治的に殺害された。
――数十万人のウクライナ人が、夜、人気のない地下や森の中で銃殺された。党中央は粛清人数の「最大制限」を示したが、この制限を超えなければ忠誠心を疑われるため、皆競って人名をリストにあげて処刑した。
――尋問の際は単純に殴りつけたり、白紙にサインさせて後から供述を書くなどの方法がとられた。
――エジョフらの要求をみたすため、NKVDは名簿からポーランド系の名前を探し出し、これを処刑者にした。
――ドイツによるポーランド侵攻後、ソ連は「ポーランド領内のウクライナ人、ベラルーシ人保護」の名目で赤軍を進入させた。ポーランドはロシアとは全く異なる文化であり、ポーランド人がソ連システムをおとなしく受け入れる見込みはなかった。NKVDはポーランド軍将校(多数が予備役)を収容した。スターリンとベリヤは、ポーランド社会の基盤を崩しソ連システムを導入するため、これら高学歴の将校たちの抹殺を行った。約22000人がNKVDによって銃殺された(カティンの森事件)。
――ゲネラルプラン・オスト:ウクライナ、ポーランド、ヨーロッパ・ロシアをドイツ人の農業ユートピアとし、約数千万のスラブ人を追放し餓死させる。
――国防軍やアインザッツグルッペンによるユダヤ人・コミッサール(政治委員)の処刑は、いい加減なものだった。赤軍捕虜のうち、長髪のものは将校とみなされて処刑された。またムスリムの赤軍捕虜は、割礼のためにユダヤ人とみなされ処刑された。
Bloodlands: Europe between Hitler and Stalin
- 作者:Timothy Snyder
- 出版社/メーカー: Vintage
- 発売日: 2011/09/01
- メディア: ペーパーバック
※ 参考
the-cosmological-fort.hatenablog.com
the-cosmological-fort.hatenablog.com
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いろいろ勉強しないと仕事につけないので勉強しようと思った。
IT系の本は分厚いので電子書籍のほうが安くて手軽なのに、端末を持ち込めない職場だと結局分厚い本を買うしかない。
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