2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧
となりの、硫黄でできたとびらの奥は、ふだんは 入ることができない、わたしの弟の屋敷になっている 弟は大きな眼球をつかって、何重にもたばねられた、紫と金の 絹のなめらかさを操作する、するとひのきの、パチパチと音をたてて燃える 音のかたまり、かけ…
剃刀と硫酸をもつチンピラ、ピンキーらが殺人を犯す。 彼らは仲間割れを起こし、仲間の一人をピンキーが殺す。はじめの殺人には目撃者がおり、これがカトリック信者の女ローズである。ピンキーはローズが自分に好意を持つように仕向け、婚約させることで口封…
アリはザイール(旧国名コンゴ)でキャンプをおこなっていた。ザイールはモブツ大統領による開発独裁がつづいており、ザイール人、外国人旅行者ともに、マナーは最低だった。 アフリカの思想家と絡めて、アフロアメリカンについて語っているが、当の思想家の…
いわく、現実の共産主義国家とマルクスの著作は、ドイツのキリスト教民主同盟とイエスの言葉が直接関係がないのと同じように、直接関係がない。マルクスという目を通して世界を観察することを著者は心がけている。だから書名も『私のマルクス』なのである。 …
文がなまっていて、章も断片的、地の文とせりふも一体化しているので、はじめは注意深く読んでいかねばならない。しかし、独特のスタイルがおもしろい。 レスター・バラードという男がいて、彼は幼少のころから頭がいささかおかしかった。また、女を殴って保…
¡Eh Isabel! ¿Por qué vas tan deprisa? Voy al banco para hacer efectivo este cheque. El banco cierra a las dos. ¡Sólo quedan diez minutos! Y tú, ¿adónde vas? Voy a tomar algo. ¿No quieres erendar conmigo? No. Tengo prisa. Debo estar en la o…
破綻国家寸前まで追い込まれていた終末期のソ連と、ソ連が解体して誕生したロシアについてのルポタージュ。著者によれば、ソ連からロシアになったことは決して楽観的な予測を許さないという。 共産党独裁と計画経済は、ロシアのあらゆる分野において汚職や賄…
方眼のなかにむかって手紙を書く くじをひいたものの絶叫を伝えた空気の球があり、その部位だけ冷却した、くすんだ かたまりから削りだしたペンで文字を書く 文字はひとつひとつのすき間がまちまちで、紙の上、なだらかな方眼の、白と薄茶色の図形から図形へ…
■words por quéなぜ ir 行く deprisa 急いで banco m, 銀行 para ……するために hacer する、つくる efectivo m,現金 este この cheque m, 小切手 cerrar 閉じる、閉まる sólo, ただ~だけ quedar, 残る adónde,どこへ tomar, 取る、乗る、飲食する querer, ……
兵站の視点から戦争を分析した本は少ないが、本書はその試みに挑んだ。戦争においてもっとも重要なのは現実的な側面、つまりいかに補給するか、輸送するかというところにある。 *** 十六世紀ヨーロッパは、戦争の規模が格段に大きくなった時代でもあった。こ…
古代とは古代帝国の成立した時代をさす。人間の共同体はまず氏族からはじまった。やがて氏族が集まって都市国家を形成し、都市国家が統合されて領土国家が成立し、やがて一地域を統べる古代帝国に至った。西洋でいえば部族からアテネ・スパルタ、そしてロー…
be, know, do 考えるな人に聞け 健康維持のための適度な運動に重きを置く職員
■words canario m,カナリア jaula f,鳥かご Nueva York, ニューヨーク moreno, 浅黒い、 vida 人生 sueño, m ,夢 escuela, 学校 ocupado, 忙しい caliente, 熱い enferma病気の Hay unos canarios en la jaula. Mis padres estan en Nueva York. Juan es mor…
国防総省の下部機関であるNSA(国家安全保障局)の起源は第二次世界大戦である。ドイツと日本の暗号解読を専門とするチームが、終戦に伴って大規模な暗号解読・信号技術機関へと変化したのだ。各地に設置されたアンテナを使って、ソ連・中国といった共産圏の…
一九五一年、吉田茂の指令によって外務省は「日本外交の過誤」と題する報告書を作成した。これは満州事変から無条件降伏にいたるまでの、おもに外交面の分析と批判をその目的とするものである。 この報告書に沿って著者が注釈を加えたのが本書である。 *** …
ゲルナーやアンダーソンのナショナリズム論とも比較しながら読む。ゲルナーも読みにくいと感じたが、こちらは翻訳のせいで読みにくい。ゲルナーのものをすでに参考にしているようだ。 ゲルナーがナショナリズムの定義を簡潔に示しているのに対し、こちらは豊…