◆1917
物語は非常に単純だが面白い。
1917 Wayfaring Stranger Scene (Trailer Song)
下の記事は、平和主義者の戦争映画が主流となっている風潮を紹介するものである。
「1917」、「ダンケルク」では、どちらも敵を倒すことが主眼ではなく、主人公も戦争マシンではない。
「ハクソー・リッジ」は、銃の所持を拒否し対日本戦に参加した衛生兵を主人公にした実話である。
近年制作される映画のほとんどは反戦をテーマにしている。また、英雄的行為は、より多くの敵を殺すことではなく、敵に対しても共感を抱くことによって達成されることを示そうとしている。
「1917」の映画中、イギリス人の兵隊に交じってシク教徒(植民地インド軍)や黒人の兵隊が登場する。
イギリスの俳優ローレンス・フォックスが、イギリス人兵に交じっているシク教徒兵士を、「不自然」、「多様性演出を強いられている」等とコメントしたことで批判を浴び、謝罪に追い込まれた事案がニュースになった。
第1次世界大戦において100万人以上のインド植民地軍が参加し、約75000人が戦死した。
この数は、ニュージーランドやオーストラリアを超えている。
※ ニュージーランド、オーストラリアでは、第1次世界大戦での犠牲や国家確立を記念して、「アンザック・デー」(ANZAC(Australian and New Zealand Army Corps))という祝日が設けられている。
インド人(ヒンドゥー教徒、ムスリム、シク教徒を含む)部隊は前線にも配備され、またイギリス人との混成部隊で戦う者もいた。
様々な国が戦争に参加し、犠牲を出した歴史を忘れてはいけないと感じた。