2019-03-27 無欠の星 とりでポエム その日はきた 山は溶けて、すべて 白い経文のなかに のみこまれていく 雲の底から、この世の虫 この世の島と同じだけの 僧が顔を出し 統一の声が ある。 かれらの慈悲によって ふくらんだ顔、 月と梵字よりも、丸まった 皮膚 そうして 僧の顔面は 海よりも大きい 平たくひきのばされた 古い時の 石と土のにおいがする かれらの数字に 耳をそばだてて やがて、ひそひそと生まれる 灰になったの鳥のひなが。