わたしは物乞いの塔にやってきた。
青いくちびるをした法学者の分隊に、たちまち、
捕えられて。
かれらは、歯や舌はもちろん、
食道まで青かった。
主要な骨と肉はすべてひきはがされてしまい、わたしは、
かれらの青い羨道をとおって、
胃のなかに、ぼろぼろの肉切れになって
おさまり、そして青い胃液のシャワーを浴びた。
歩兵銃を持って、法学者は法学者の背中にぴたりと
くっつき、各自の耳に遺伝子を
注入する。
人工肉のネットワークによって。
このような結末になって、いまはもう遅いが、
わたしは常々、技術の大切さを強調していた
ものだ。
その間、あの国では、腐肉を集めて、
海底の泥をすくって、
贋物の胚を前もって
形成していた。
どこかから漏れていったのだろうか、
草と湖の国の秘密が。