2015-09-18 無明の王 とりでポエム それから次の 両手を持って、手首と手首を ひもでつなぐ。 火薬の香りが 立ちのぼる、だれかの 青緑の帽子。 わたしにも、わたしの となりの人形にも 一様に咲く、ペヨトル花を 長方形の、自然の鉢に 投げこんでいく。 機械力の助けを借りて。 わたしは読む、骨ばかりの 指でめくって読む、 土の上からたくさんの 見えない、白い 根が育つのを。