うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

手の航跡(2012)

 あたま、あたまから派生したあたま、
 あたまの模様は波打って
 大一統はよろこんだ。
 雲が目まぐるしく渦をまき、その下で
 吹き溜まりをなす雪の
 対象物の影に隠れているシカや、
 キツネの、ふかふかとした
 尻尾を観測する。

 

 手袋から、手を取り外す
 わたしたちは圧力をこめて
 井戸や、湖、源流に屍体を
 投げこむ、わたしたちは
 屍体をつくっては投与する
 生まれたものの保全のために。

 
 かれらは風景と合体して、すぐに緑の
 いつくしみの根になる。

 

 ひとりひとりの手が
 それをやる。