あたま、あたまから派生したあたま、
あたまの模様は波打って
大一統はよろこんだ。
雲が目まぐるしく渦をまき、その下で
吹き溜まりをなす雪の
対象物の影に隠れているシカや、
キツネの、ふかふかとした
尻尾を観測する。
手袋から、手を取り外す
わたしたちは圧力をこめて
井戸や、湖、源流に屍体を
投げこむ、わたしたちは
屍体をつくっては投与する
生まれたものの保全のために。
かれらは風景と合体して、すぐに緑の
いつくしみの根になる。
ひとりひとりの手が
それをやる。