制作:2007年
監督:リドリー・スコット
1960年代末から70年代にかけてニューヨークで活動した、黒人麻薬ディーラーについての映画。
マフィアの立身出世と、汚職警察のなかで公正を貫く刑事の話とが交差する。
フランク・ルーカスはベトナムから飛んでくる軍用機を利用し麻薬を密輸し、販売した。かれは親類を登用し、兵隊の棺に麻薬を隠し運ばせた。
ラッセル・クロウは正義の刑事という役だが、暑苦しい理想を叫ぶわけではない。賄賂を受け取らない、拾った金を横領しないという最低限のモラルを遵守しているだけである。素朴な人間性が魅力である。
マフィアのフランク・ルーカスは悪党だが、刑事の信念を理解し、汚職刑事に関する情報をすべて提供する。