2016-07-13 冬の歴史 とりでポエム くい打ちの日に 氷は網目をつくる。 先端で、空気の粒が折り返す。 垢だらけの炭人間が 道具を振った。 図書のゆび、言葉のゆびは 金槌に叩かれて火花を出し、 歯がこぼれおち、 それは聴こえるはずの電報となった。 ただ一心に、うなづくことの電報を 受けとめた。