うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2015-06-07から1日間の記事一覧

『かくれた次元』エドワード・ホール その4

第十一章 通文化的関連におけるプロクセミックス ここからは具体的に主な国民の空間感覚が述べられる。 ドイツ人 ドイツ系アメリカ人やスイス人はだれもが、アメリカはスケジュール・時間にやかましいと批評する。ヨーロッパ人は、アメリカ人ほど予定を詰め…

『かくれた次元』エドワード・ホール その3

第八章 空間のことば ボアズは異なる語彙の研究により言語と文明の関係を強調した。その系譜であるウォーフの『言語・思考・現実』について。 ――いかなる人も自然を完全に無色透明に叙述することはできない。 ウォーフの研究したホピ族のことばは、空間をは…

『かくれた次元』エドワード・ホール その2

第三章 動物における混みあいと社会行動 動物行動学者ジョン・カルフーンは三年にかけてネズミの繁殖させ、混みあいがどのような状態をひきおこすかを観察した。「彼の目論見は、個体群をストレス状態に維持したままネズミを三世代にわたって飼い、一個体ば…

『かくれた次元』エドワード・ホール その1

各文化による人との距離のとりかたの違いなどを論じた本。人によって感じ方は変わる。また、動物としての特性はいまだに大きな割合を占めている。 だいぶ前に読んだ本だが、言語と現実認識との関わり、動物の本能に関する点など、現在の研究とはかけ離れた点…