２０１５年 映画のメモ その４

◆「縞模様のパジャマの少年」
　収容所の所長の息子が主人公の映画。
　原作は、時代や固有名詞も極力あいまいにして、子供の視点から書いているという。そのような物語の作り方もあるということを学ばなければならない。

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◆「運動靴と赤い金魚」
　英語の題名は「天国の子供たち」。貧乏の家でも兄妹仲良く生きる子供が主人公である。かれは妹の靴を手に入れるためにマラソン大会に出場する。
　子供の視線を再現するためか、ほとんどの場面は位置が低く、また見通しも悪い。

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◆「アルゴ」
　人質を救出するためＣＩＡの部員とハリウッドの映画製作者たち、米政府とカナダ政府が協力する映画。

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◆「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
　経営に行き詰った父親から母親が離れていく現実に直面して、高校生のフランクは金を儲けるために小切手詐欺を行う。
　詐欺によって銀行や周囲の人びとをだまし優雅な生活を送るが、ＦＢＩの捜査官に追いかけられ、最終的に捕まる。

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◆「ジャーヘッド」
　湾岸戦争に参加した海兵隊員の話。兵士の手記をもとにしており、終始、間の抜けた雰囲気が続く。主人公が体験した戦争は、退屈と肩すかしの連続だった。かれらは砂漠のキャンプで何カ月も待機させられ、ようやく出撃したところ、ほとんど戦闘らしい戦闘をしないうちに停戦を迎えてしまう。
　展開先での訓練が大部分を占める映画で、おそらくこのような戦争もあるのだろうということがうかがえる。

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◆「トイ・ストーリー３」
　成長したアンディに捨てられかけるおもちゃたちの話。おもちゃたちの特徴がそれぞれ細かく設定されている。初代を子供の時から見ているので感動した。

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◆「サボテン・ブラザーズ」
　原題のスリー・アミーゴスの方が定着した。「スリー・アミーゴス」の俳優３人が、メキシコの田舎町からの依頼を受けて向かったところ、本物の盗賊と戦うことになる話。
　ドイツ人は盗賊に武器を売る勢力として描かれている。かれらは戦闘力が高く、冷酷だが、子供のような面もある。

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◆「イミテーション・ゲーム」
　チューリングの人生を題材にした映画。能力のある人間が活躍するが、戦争が終わると不遇のまま自殺してしまう。

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◆「サイダー・ハウス・ルール」

　以下ネタバレ
　孤児院で育った青年が旅に出て戻ってくる話。院長から職を引き継ぐように言われるが、外の世界を観るためにリンゴ園で働く。やがて失恋し、院長が死んだという通知に伴い、再び孤児院に戻ってくる。
　子供たちは誰からも望まれず誕生し、養子にもらわれることを夢見ている。一方で、結婚前のカップル、父の性的暴行で妊娠した女は、堕胎を行う。ラーチ院長は、生まれてきても幸せになれる見込みのない子供を救うために、非合法の堕胎手術を行ってきた。
　主人公の青年は院長に反対していたが、近親相姦による妊娠事例に直面し、自ら堕胎手術を行った。
　孤児たちは人里離れた場所でどうにか生きようとしている。
　子供たちの様子、子供が死ぬ話、青年が帰ってくる場面等。

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◆「炎６２８」
　ベラルーシの農村の少年は、赤軍のパルチザン部隊に徴用されてから、国土をさまよう。ドイツ軍は少年の村を殲滅し、またパルチザンも砲弾や地雷、狙撃によって殺されていく。とある村にたどりついた少年は、アインザッツグルッペが村人を焼き殺す場面に立ち会った。
　戦場となった田舎をさまよう以外にこれといった筋はなく、ひたすら地獄絵図を見物しているような映画である。市民殺戮のなかでも、森や湿地帯の景色は風情があり、鳥や牛、馬、メガネザルの姿が散見される。
　パルチザンのキャンプにいた娘、暴行された後、笛を吹きながらあらわれる娘、沼地等、幻想的な光景があらわれる。
　音響はホラー映画に近く、不協和音や耳鳴りが多用される。間違いなく気分の悪くなる映画だが、学ぶべき点が多い。ドイツとヒトラーへの強い怨念が感じられる。

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◆「たそがれ清兵衛」
　敵役の老人武士に迫力がある。ぼそぼそとつぶやく。

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