うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

司法関係の仕事にかんする本――検事、弁護士、裁判官、刑務官

『検事失格』という検事の回想録を読んでいますが、非常に忙しくまた組織的な問題の多い仕事という印象がよくわかり面白いです。 ・なぜ検察は無罪を出したくないのか →担当者が延々と詰められる ・なぜいったん起訴したら、間違っていたとわかっても起訴を…

『心でっかちな日本人』山岸俊男 ――なんでも「心」や「文化」のせいにしない

◆所見 社会心理学の観点から、日本文化を分析する本。 わたしたちは行為の原因をただ「心」に見出すことで、その背後にある因果関係を見落としがちである。一見、行為が心や人格から生じているようにみえて、そこには社会的な環境や他人の行動が深く影響を及…

2021年から2022年 おもしろかった本と、今年の目標

◆おもしろかった本 ・『The History of the Peloponnesian War』Thucydides トゥキュディデス『ペロポネソス戦争』、この時代の戦争や社会がどのような様子だったかがわかりおもしろい。 21世紀に書かれた歴史の本でも、退屈で読むに堪えないものが多数ある…