うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『山椒魚戦争』カレル・チャペック

山椒魚が人類に代わって地上の支配者になるという話。 作家は自分が生きている時代が気にかかってしょうがない。よって山椒魚を主人公にしたこのファンタジーは、現実を映す鏡として書かれたものである。両生類ではなくサルが生物の覇者でなくてはいけない、…

『アフター・ヴィクトリー』アイケンベリー

国際関係は、パワーのみではすべてを説明できないとする立場の本。 ナポレオン戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦後における、戦勝国の戦後構築を検証した後、現在のアメリカがいかにパワーを抑制し他国を秩序に組み込むべきかを論ずる。 冷戦の終結は米…