うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

ユーゴスラヴィアから

 旧ユーゴスラヴィア3ヶ国に行ったのをきっかけに、改めてボスニア・ヘルツェゴビナ紛争や国連について調べることにした。

 以下の本を買ったので、順次読んでいきたい。

 

 ◆ボスニア紛争

ユーゴスラヴィア崩壊の歴史

Yugoslavia: Death of a Nation

Yugoslavia: Death of a Nation

  • 作者: Laura Silber,Allan Little
  • 出版社/メーカー: Penguin Books
  • 発売日: 1997/02/01
  • メディア: ペーパーバック
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 ・一族郎党を殺され、亡命した少年が故郷を再訪する

The Bosnia List: A Memoir of War, Exile, and Return

The Bosnia List: A Memoir of War, Exile, and Return

 

 ・戦争について

Love Thy Neighbor: A Story of War

Love Thy Neighbor: A Story of War

 

セルビアについて 

The Serbs: History, Myth and the Destruction of Yugoslavia, Third Edition

The Serbs: History, Myth and the Destruction of Yugoslavia, Third Edition

 

・今年読むフィクションその1 

The Bridge on the Drina (A Phoenix Book ; P746)

The Bridge on the Drina (A Phoenix Book ; P746)

 

 

国際連合

・United nothingについて

  原題は"We did nothing"である。

だから、国連はなにもできない

だから、国連はなにもできない

 

 ・ルワンダの停戦監視団として派遣され、虐殺を傍観することしかできなかった指揮官の著作

Shake Hands With The Devil: The Failure of Humanity in Rwanda

Shake Hands With The Devil: The Failure of Humanity in Rwanda

 

 

◆最近読んだ本

 ・ボスニア紛争における情報戦の役割を検討する。「世論戦」の機能とはなにか。

 ボスニア人勢力は、いかに世論を味方につけ、戦争を有利に運んだかを考える。

ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫)

ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫)

 

 ・国際社会の悪者、セルビアにおいて、アルバニア武装勢力による迫害が行われていると訴える本。取材対象との距離がほぼゼロである。

 

◆「ルワンダの涙」

 ・ヨーロッパ人、先進国による「反省会」に近い映画。

 権限のない状態での派遣、中途半端に手を出すことの意味を考える。二十数年たって、こうした教訓は生かされただろうか。

ルワンダの涙 [DVD]

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『スローターハウス5』カート・ヴォネガット・ジュニア

 タイムスリップ、宇宙人、架空の作家といった道具を使い、第二次大戦における経験を伝える物語。

 主人公は自分の半生を次々に移動しながら、ヨーロッパで捕虜となり、ドレスデン空襲を目撃した思い出を語る。

 戦時中、人びとはみじめに死んだり、こっけいに死んだりする。ドレスデンのじゅうたん爆撃を受けた後、町は「月面」そっくりになっており、捕虜たちが地上を歩いて郊外に避難するあいだ、生きている人間はまったく見当たらなかった。

 戦争や人間の蛮行に対する強い嫌悪が感じられる。

 短い断章が繋ぎ合わされてつくられており読みやすい。「そういうものだ」、という台詞の繰り返しが印象的である。

 

 

たとひわれ死のかげの谷を農王系 6 パノプティコン

たとひわれ死のかげの谷を農王系 第6回 パノプティコン

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「ブラザーフッド」

 制作:2004年

 監督:カン・ジェギュ

 朝鮮戦争に巻き込まれた兄弟の映画。弟を助けるため戦功をあげようとする兄は戦争マシンになってしまい、やがて弟は兄に反発する。

 韓国映画特有の暑苦しい人情劇が特徴的である。

 戦闘、郷土防衛隊による赤狩りは迫力がある。しかし、朝鮮戦争の時代にはまだあれだけ白兵戦が多かったのだろうか。

 赤狩りに出てくる人びとは、「コールド・マウンテン」の面々とそっくりである。

 弟を助けるために、逆に精神を病んでいく兄に焦点をあてるのではなく、本作はあくまで温かみのある悲劇を目指している。