うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

ハカ・ガーデン・ハカ

 ◆溥儀

 最近、愛新覚羅溥儀の『わが半生』を読み始めて、当時の宮廷の様子におどろいています。また、かれを光緒帝の後継者として指名した西太后の行動についても記載があります。

 

 ――慈禧太后西太后)は政権を握ったその日から外国人にたいしてははれものにさわるように用心深かった。外国人が中国の人民を殺そうが、中国の財宝を奪おうが、彼女にとってはたいした問題ではなかった。しかし外国人が康有為を保護したり、光緒帝の廃立や皇太子を立てることに反対したり、彼女の支配に直接反対したりすることはがまんのならないことであった。

 

 ――わたしは、1924年、国民軍によって追い出されるまで、ずっとこの小天地に住み、この世でもっともばかげた少年時代を送った。ばかげたというのは、中華民国と称し、人類が20世紀にはいっているのに、わたしは依然としてまったく昔のままの帝王生活を送り、19世紀から残されたほこりを吸っていたからである。

 

 メモ:

・溥儀には常に数十人の従者が絶えず付き従った。皇帝にはトイレがなく、従者が大小の便器を持ってついて回る。また大量に廃棄される食事、一度も着ない衣服のために、数百人の役人が働いていた。

・溥儀は皇帝として育てられたため他人の気持ちを理解することができなくなっていた。
・太監(宦官)が自分の命令に従うのがおもしろくて、地面の汚物を食わせたり、消火水をかけたりした。

わが半生―「満州国」皇帝の自伝〈上〉 (ちくま文庫)

わが半生―「満州国」皇帝の自伝〈上〉 (ちくま文庫)

 
わが半生―「満州国」皇帝の自伝〈下〉 (ちくま文庫)

わが半生―「満州国」皇帝の自伝〈下〉 (ちくま文庫)

 

 

 

 ◆張学良

 溥儀とは反対に、抗日活動に従事した張学良の墓があるというので、先日カネオヘのメモリアル・パークを訪問しました。

 別の日にもう1度行ったときは、台湾か中国かのツアー客が観光していました。

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 近くには平等院テンプルや日本人墓地(「Haka Garden」というそうです)もあり、天気は悪かったですがとても静かでよい場所でした。

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張学良の昭和史最後の証言 (角川文庫)

張学良の昭和史最後の証言 (角川文庫)

 

 

 

 ◆カフカ

 だいぶ昔(高校生のとき?)に読んで、特に『審判』と短編が面白かった記憶があります。

 最近、また読みたくなったのですが、以前売ってしまったため、Amazonで英訳を買い揃えました。

The Diaries of Franz Kafka, 1910-1923 (The Schocken Kafka Library)

The Diaries of Franz Kafka, 1910-1923 (The Schocken Kafka Library)

 
The Castle: A New Translation Based on the Restored Text (The Schocken Kafka Library)

The Castle: A New Translation Based on the Restored Text (The Schocken Kafka Library)

 
The Complete Stories (The Schocken Kafka Library)

The Complete Stories (The Schocken Kafka Library)

 
The Trial: A New Translation Based on the Restored Text (The Schocken Kafka Library)

The Trial: A New Translation Based on the Restored Text (The Schocken Kafka Library)

 
Amerika: The Missing Person: A New Translation, Based on the Restored Text (The Schocken Kafka Library)

Amerika: The Missing Person: A New Translation, Based on the Restored Text (The Schocken Kafka Library)

 

 

 ◆『キャッチ=22』?

 兵隊は、うそをつくな、ごまかすな、責任逃れするな、自分のチームを監督し把握しろ、などと厳しく言われる。

 それは兵隊だけでなく人間の社会全般で基本的なことのはずである。

 ところで兵隊たちの最高指揮官の行動が、ことごとく倫理に背いている場合がある。

 トップがあんなのでいいなら、では下々の兵隊は一体なんなんだと感じる。

 あれこれ厳しい建前が並べられるのは、それだけ不誠実な実態が多いからである。ごまかし、取り繕い、責任回避が堂々とおこなわれるなら、だれも後ろめたさを感じなくなる。

 

 とある州兵が少し前、「shitholeという言葉を吐く大統領などいままで見たことがなかった」と笑いながらコメントした。

 

 兵隊世界は、スローガンと建前の陰でこそこそとみっともない行動をする段階から、隠すことなく堂々と恥ずかしい行動を披歴していく段階に移りつつある。