うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

符号の星

 星の粒から
 糸くずがしたたり落ちて
 大理石のふたをあけた

 
 見張りの犬と、帽子の男たちが
 辛抱強く
 光を飲んだ

 
 かれらは一族になった。

 
 自分たちの、そのとき
 光源となった、人体的、
 食道・小腸ロープを手のひらに
 巻き付けて、裏庭をはしゃぎまわる
 生徒たちはすぐに
 大人しくなった。

 
 いたずら子供たちがふたをしめて、
 土を払った。

 

 白ブドウのような、手のひらを
 みせながら。

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