うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

サボテン作戦

 その日、視察団の一行が
 粒子のじゅうたんの上を
 歩いてやってきた。

 青、金、銀の、馬の毛皮を加工したものに
 対して、モノクルを光らせる
 足の裏、足の裏たちの横断
 時刻にあわせた動きが
 明らかになる。

 暗闇から手がのびて、そのまま
 用水路に沈むものは、
 その人物がいま、まさにいる
 ということを、伝えなければならない。

 使者が、
 すべての、人の輪郭を
 犬の屍体のように横たえた。

 植物による規約が
 印字を読み取った。

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