2015-12-02 嘘ばかりの地誌 とりでポエム かがり火の門が、坂の 向こうにある。 ひじをついて、砂ぼこりを 口にいれ、ゆっくりと 匍匐前進して、 そういうときの 暗渠から湧き上がる 魚群のにおいは特別だ。 雨粒が降っても 皮フと組織は きれいなまま。 門に辿りつくまえに かれらは土になって 凍った。 やがて柱になった。