制作:1979年
監督:ジェームズ・ブリッジズ
原発事故を偶然目撃したアナウンサーと撮影クルーが、事態を隠ぺいしようとする会社と戦う映画。
かなり低予算なのか、画面やセットはチープである。BGMはほとんどない。
しかし、組織の隠ぺい工作や圧力に対して抵抗する主人公たちや、自分の職業上の信念から内部告発を決心するジャック・レモン(映画「ミッシング」でも、「正しいことをせよ」の信念に基づいて活動していた)などの動きがよく描かれている。
公開当時は、直後にスリーマイル島原発事故が発生したため話題になったという。
地震による原発事故や、メルトスルー、会社と規制当局の癒着など、この映画で登場する要素が数十年後に現実となったことが不気味である。
チャイナ・シンドロームとは、炉心が溶けて核が落ちた場合、地球の裏側の中国まで達するのではないかというジョークに由来する。