2016-05-10 要望のある太守 とりでポエム 草を火にかけて 灰緑の、命の煙を 公文書抹消の煙をあげよう。 首を提灯のようにぶらさげて、 そうした、首、首で 連接された おぞましい友達の環を結んで、 記録と報告を骨まで 燃やそう。 わたしたちは、力強い 太守の背中に、 脂肪が表皮からはちきれそうになり うっ血して紫がかった、 統率力のある 太守の背中に 見守られている。 おお、号令の意気揚々たること。 土がめくれて、 昨日の世界の 骨があらわになるまで。 そのときまで焼きつづける。