うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『日本に足りない軍事力』江畑謙介

今は事情が変わっている箇所もあるようだ。 安全保障とは、 1 経済的制約2 技術的制約3 政治的制約 といった条件のなかで「予想される脅威に対して備えておく」ことをいう。脅威に対して、適切な防御対策を実施することが重要である。 ――……日本には遠方に…

図書案内:イギリス文学とコモンウェルス

イギリス文学と、オーストラリア、南アフリカ等英国由来に関する本のメモを紹介します。好みのせいかスパイ、諜報関係の話が多くなりました。 ◆ダニエル・デフォー Daniel Defoe ◆ド・クインシー Thomas De Quincey ◆ジョウゼフ・コンラッド Joseph Conrad …

図書案内:アメリカ文学

アメリカ文学に関する本のメモを紹介します。 ◆ウォルト・ホイットマン Walt Whitman ◆ハーマン・メルヴィル Herman Melville 素晴らしいアメリカ文学の古典。単純な冒険小説ではないインパクトがある。 ◆ヘンリー・ミラー Henry Miller シュルレアリスム風…

『おろしや国酔夢譚』井上靖

伊勢から漂流してアムチトカ島にたどりついた大黒屋光太夫たちは、ふたたび日本に帰るために極東ロシアを旅する。 アムチトカ、カムチャッカ半島、オホーツク、イルクーツクと移動するたびに仲間たちが死に、帰国をあきらめる者、現地で暮らそうと決心する者…

『蒼き狼』井上靖

チンギス・カンの誕生から死亡までを書く本。 チンギス・カンは、小さなころから、無口でおとなしいが暴力的な子供として書かれている。この本では、かれは出自のあやしい人間である。母親と父親のあいだに生まれたのか、または、母親が別の部族の男に暴行さ…

土偶をつれて

サラバンドにあわせて 波長に、足の裏を 器用に乗っけるように 植物が歩く。 思い出の、祖父らの 工具を使って、 正しくくりぬかれた、 土偶の首、これらを わたしは受け取った。 手と手をつなぎ、 群れはゆっくり散開し、 対流圏の奥へ 奥へと 沁みこんでい…