うちゅうてきなとりで

the cosmological fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

2015-05-08から1日間の記事一覧

菌糸のステップ(2012)

冷たい金具の糸を、 くもの幼虫がつたって ステップは幼い弟の なんとも、細くて、白い すべすべした自然造形のからだ 小さな海の産卵する あごと、汗のけいれん周期にあわせている ようだ、ステップは。 管から、錦と金糸の顔面にむけて おびただしい惑星の…

『コンラッド短編集』

「エイミー・フォスター」 風景と町の説明からはじまる。 「あれを見れば誰だって、彼女が過剰な想像力のもたらす危険からは永久に守られていると思うだろうよ」、「我々すべての者の頭上に絶えず懸かっている不可知なるものに対する畏れから生じる悲劇が………

『昔話の形態学』ウラジーミル・プロップ その2

Ⅳ章 登場人物への機能の割り振り 「機能が登場人物にどう割り振られているかという問題は、検討しておく必要があります」。 行動領域というものがあり、それらを合わせたものが機能の担い手たちと対応する。 敵対者(加害者)の領域は、加害行為A、主人公と…

『昔話の形態学』ウラジーミル・プロップ その1

構造主義の真祖といわれるプロップの本。 第一部は方法について、第二部は分析の実例をおこなっている。 第一部 方法と一般的結論 民間説話の領域においてその構造上のきまりを確立するのが形態学である。本書は昔話の形態学をできる限り一般向けにやさしく…