『ヨーロッパ文学批評』E・R・クルティウス

文学批評といっても、現代の論文作法にのっとったものではない。古典研究者であるクルティウスはまず古典古代に価値を見出し、現代をあわただしい不毛の時代と考える。 ある視点から見ることでも批評はおこなわれる。 *** ウェルギリウスは永遠の転変を描いている。彼の詩はローマという時代・国家に制約されない。彼の描…