『敵あるいはフォー』クッツェー

ロビンソン・クルーソーを下敷きにしたフィクション。古典を題材に、物語や歴史とは何なのかを検討する。 無人島にながれついた女のつぶやきから本がはじまって、本家とちがって生気のないクルーソー、黒人のフライデーなどが登場する。どういう展開になるのか予測がつかず、読み終わってから、ずいぶんといびつな筋だとい…