『ゴットフリート・ベン著作集3』

肉の医師はひたすら外科医的な、猟奇風味のことばを使う詩である。評論によれば「即物的な死」、人間の物体化をあらわしたものらしい。 初期の病院連作は猟奇的だが、「アラスカ」、「陶酔の満潮」はすばらしい。ベンは言葉遣いがおもしろいので読む気がおきる。彼の評論にあったとおり「ような」とか色彩は使っていない。…