『ゴットフリート・ベン著作集2』 その1

文学論 詩の問題性 科学万能の時代に詩の必要はあるのかという疑問が多数の人間によって投げかけられた。ベンの世紀、物理学者とともに双璧をなすのが人類学者である。詩人と時代というのがはやりの形式である。 ――時代とは何か? 時代が我々に口をきいたか? 我々は時代と話しあったとでもいうのか? 時代は郭公鳥のよう…