『文学の思い上がり』カイヨワ その2

第二編 文学の諸問題 文学は社会のなかにある。言語はなによりも社会的な道具である。社会を軽蔑する作家は言葉の規範も軽蔑するようになる。 「作家はもはやぼんやりした、なぞのような、錯乱したものしか作らない」。 文学は権威を打ちたてようとするか、悪い天使のようにそれを徹底破壊しようとつとめるか、どちらかに…