『文学の思い上がり』カイヨワ その1

興味深い題名、『戦争論』のカイヨワによる文学論。題名だけで、何か怒られるのではないか、という気分になる。 文学にあらわれる有害な兆候を論ずる。 これだけ文学に重きがおかれていた時代というのも、隔世の感がある。現在、文学は落ち目の娯楽の1つにすぎない。文学が反抗的だろうと、悪魔の手先だろうと、ほほえま…