『プレクサス』ヘンリー・ミラー その2

引き続き貧乏生活は続く。 「ぼくが生活について無力なことは自他共に認めるところだ」。 ミラーは散文詩『メゾチント』を自分の知り合いに売りつけて回り、ロングアイランドの精神病院の院長にでたらめな署名で、電報にして送った。 ネッドの紹介で雑誌界の大物マクファーランドに会い、小説を書けといわれる。 「しかし…