『戦争論』ロジェ・カイヨワ その3

第三章 全体戦争 一九世紀は戦争の神聖化の時代だったが、クリミア戦争、普墺戦争、普仏戦争は限定的なものだった。普墺戦争で使われた弾の数を兵数で割ると、一人あたり一週間に一発しか撃っていない。 鉄砲が決定的に改良されたのは一八七五年頃であるといわれている。遊底による弾丸装填、連発銃の出現、そして戦術を根…