『パーフェクト・スパイ』ジョン・ル・カレ

『寒い国から帰ってきたスパイ』、『鏡の国の戦争』につづいて読む。彼の作品に出てくるスパイは皆自己のコントロールに長けたエリートである。 *** 詐欺師の息子として生まれたマグナス・ピムは嘘に囲まれて育ち、自分も父の片棒を担がされてきた。結果、嘘と表面で塗り固められたエリートとなり、英国のスパイとして働く…