『政治的ロマン主義』カール・シュミット

これまでの二作とならぶシュミット政治学の基盤をなす論文である。論旨を把握しながら読むこと。序文からしてめげそうだがあきらめてはいけない。 機会原因論とは「すべてのものを神において見る」というマルブランシュのことばにあらわされるように、あらゆる現象を神の発動とみなす立場らしい。この哲学用語をしっかり理…