『砂の都』マルセル・ブリヨン

探検家が中央アジアの砂漠に深入りし、砂嵐に巻き込まれる。岸壁に掘られた穴にひそむと、仏陀の顔と壁画が残されている。眼下には巨大な砂山が広がっていて、砂嵐によって徐々に削り取られていき、嵐が晴れたとき、砂のなかに埋もれていた都があらわれた。 探検家は都で生活し、やがてモンゴル軍の侵攻によって都は亡ぼさ…