『In the country of the last things』Paul Auster

ある女はむかしの恋人に手紙を書いている。女は兄を探して「最後の国」にやってきた。そのまま出られなくなった。その国の状況を、女は細かく報告してくれる。 奈落の底のような、現世のむなしさを煮詰めたような町で、人びとは絶望にうちひしがれて生活している。迷宮のような構造、自殺集団、がれきや廃墟から金目のもの…