『絶望者』レオン・ブロワ

パリに住む作家マルシュノワールは、カトリック信者であり、現代の醜い文明や人びとを呪っていた。かれは原稿を書くがその攻撃性のため採用されず、貧乏に苦しむ。グラン・シャルトル修道院に入ったが、ふたたびパリに戻り、呪いの原稿を書いた。かれにつきしたがう元売春婦の女は、性欲から解放されるために歯をすべて抜…