最近、『明仁さん、美智子さん、皇族やめませんか』という本を読み終わった。
著者は共同通信社の記者で、長い間宮内庁の記者クラブで取材を担当していた。かれのような担当記者は、昭和天皇ら皇族とも直接会話する機会があるようだ。
皇族にまつわる様々なエピソードが紹介されており、結論としては、この非人間的な制度を最終的に廃止していくべき、というものである。
昭和天皇の妻、香淳皇后は、美智子さんを無視するか、意地悪していた。
香淳皇后は、美智子皇后を「平民だから」という一点で最初から無視していたということだ。……それが、香淳皇后のアイデンティティになっているのだと思う。そして、それをありがたがる日本人が多いから厄介だ。
GHQの意図も、天皇制を利用した日本統治の円滑化にあった。
東京裁判は天皇免責のために日米が協力して作った芝居だった。人間宣言はGHQが作成した天皇無害化政策である。そして日本国憲法は日本の非武装化と米軍による日本前線拠点化のために作られたものである。
伊丹万作のことば……
多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。おれがだましたのだといった人間はまだ一人もいない。……いくら何でも、わずか一人や二人の知恵で一億の人間がだまされるわけのものではない。
このことは、戦争中の末端行政の現れ方や、新聞報道の愚劣さや、ラジオのばかばかしさや、さては町会、隣組、警防団、婦人会といったような民間の組織がいかに熱心かつ自発的にだます側に協力していたかを思い出してみればすぐにわかることである。
だまされたといって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。
昭和天皇は戦後も政治や軍に介入する癖が抜けなかった。
※ 昭和天皇が政治的に完全な無力・お飾りだったというのは戦後に日米で作られた説である。実際は、具体的な作戦や、軍の中でも最重要事項である高級幹部人事に直接口を出している。
スケープゴートとなった東条英機は国民から目の敵にされ、その家族親戚は様々な嫌がらせや不利益を被った。
当時僕の中学には、父親が軍人で、戦争協力で有名だった人の子供がいた。……戦争が終わって毎日伏し目がちに学校に来る、そいつの顔を見るのがとてもつらかった。
◆参考
the-cosmological-fort.hatenablog.com
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