うちゅうてきなとりで

The Cosmological Fort 無職戦闘員による本メモ、創作、外国語の勉強その他

魚虫の塔

 わたしたちの

 ことばにとりつく

 敵は、粉において

 兵隊の皮ふを食べる

 そうして

 かれらのことばは、もう、うそのことばだ

 炭をしきつめた

 塔に、夜がやってきた

 やがて、号令が鳴り、

 かれらは絞り出された

 わたしは、敵が、

 エンジンの音をたてて

 やってくるのを見つけるだろう

 そこに、森の声も、兵隊の姿もない

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